海や魚のちょっとしたおもしろい話 海の雑学

 

 

 新着 □■□ クラゲ □■□ 

 海に接する機会の増えるこの季節、海水浴などに行くと波間にプカプカと浮かぶクラゲを見たことはありませんか。なんとなく涼しげで楽ちんそうな生活、あぁ!あんな生活してみたいという少々お疲れぎみの人もいるでしょう。

 このクラゲ、人間とは関わりの少ないように感じますが一部漁業者の間では厄介者として嫌われています。ここ数年、エチゼンクラゲという種類が秋から冬にかけて長崎を含む日本海周辺で大発生し、定置網等に入り込み、網を破る、魚を傷つける等の漁業被害を出しています。食用にもなる(中華料理などに用いられる食用クラゲはこのクラゲです。)エチゼンクラゲは傘の部分の直径が1メートル、頭から触手の先まで2メートル、体重100キロ以上にもなる超大型のクラゲですから被害も大きく、対策に頭を痛めています。

 長崎近海では対馬周辺にも大出現することがあり、昨年、陸から観察する機会がありました。巨大なエチゼンクラゲが大量に漂ってましたが、よく見るとクラゲの周りには大型のカワハギの仲間が群がって盛んにクラゲを食べていました。クラゲは逃げることもできずにかじられるだけ・・・・・クラゲも楽な生活ではないようです。

掲載 : 2004.07.16

 

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 新着 □■□ ウナギ □■□ 

 ウナギは世界に18種類が知られており、日本にはウナギ(通称ニホンウナギ)とオオウナギの2種がいます。
 東洋、西洋を問わず、幅広く食されており、日本人にとっても大変身近な魚です。
 このみなさんに身近なウナギも、その生態については古くから研究されていますが、まだ不明な点が多く残っています。
 ウナギはサケとは逆で、海で産まれ、川へと上り、淡水で生活した後、海へと産卵に向かいます。
 ウナギの産卵場については、長い間謎でしたが、研究者たちの努力により、マリアナ諸島の西側付近であろうと推測されています。しかし、実際にウナギの卵や、産卵している姿を見た人はいません。また、産卵のため川を下り、産卵場へと向かいますが、どのような深さを、どのような経路で向かって行くかも分かっていません。
 紀元前の哲学者で科学者のアリストテレスは、ウナギについて調べても、どうやって産まれてくるか分からなかったため、ウナギは泥から産まれると考えていました。
 それから2000年が経過していますが、その全てが解明されていないウナギは、非常に神秘的な魚といえるのではないでしょうか。

 「土用の丑の日」にはウナギを食べるという食習慣があります。これは江戸時代、平賀源内が、ウナギ屋の主人に天然のウナギの旬が冬場のため、夏場にウナギが売れないので何とかして欲しいと頼まれたため、「土用の丑の日に う のつくものを食べると体に良い」という習慣を利用し、お店の前に「本日、土用の丑の日ウナギの日」という看板を出したところ大成功し、それがそのまま定着したという話が有名です。(他にもいくつか説があるようです。)
 実際、ウナギはビタミンAが豊富で、DHA、EPAも多く含まれていることから、夏バテ防止には効果的な食べ物と思います。
 みなさんもウナギを食べて、この夏を乗り切りましょう。

掲載 : 2004.07.02

 

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  □■□ キビナゴ □■□ 

 キビナゴは銀色と青の帯をもつ細長い全長10pほどの小さな魚です。みなさんには「キビナ」の方が馴染みがあるでしょう。冬場になると海岸沿いに干し網を敷いて、その上にキビナを干している風景が所々でみられ、五島の風物詩の一つにもなっています。
 小さな魚なので外敵から身を守るため大きな群れで泳ぎ、その様を水中で見たときは、銀色のジュータンが動いているように見えます。刺網(※)で漁獲する時には、群れが網にドンとぶつかってくるようなショックを受けると漁師は言います。

キビナゴ

 キビナは鮮度が落ちやすく、扱いが悪いとすぐに身の透明感が無くなり腹が赤くなって割れてきます。鮮度が良ければ、刺身、煮付け、唐揚げ、天ぷら、一夜干し等々、どのような食べ方でも絶品です。刺身は包丁入らずで、手で頭とヒレを取り指で身を割って骨と内臓を取り、ショウガ醤油や酢みそで食べます。刺身以外の方法で作られた料理は骨まで食べらるので、海の恵みをいっぱいに受けた自然の健康食品としてもうってつけです。
 五島で有名なキビナ料理に「いりやき」があります。「いりやき」は地魚を使った地元料理として各地に見られますが、五島では「キビナ」だけを使った伝統の鍋料理です。だし汁と野菜を入れて煮立った鍋の中に「しゃぶしゃぶ」のようにキビナを泳がせ、身が白くなったらそのまま食べます。食べ方にもこだわりがあり、鍋からそのまま口にキビナを運んで、口で身を割りしゃぶりながら骨を箸で引き抜きます。五島の一部地区の祭では「いりやき」のキビナを食べる早さを競うイベントも催され、ルールは手を使ったらペナルティとなります。

 ※ 海中に網を張って、網目に頭を差し込ませたり体を絡ませたりさせて魚を捕獲する方法。
 

掲載 : 2004.06.18

 

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  □■□  ウチワエビ □■□ 

 房総半島から東シナ海、フィリピン、オーストラリアの水深100m程度の砂泥域に生息しています。
 体長は約20cm、姿形は名前が示すとおり「うちわ」のような扁平な形をしていますが、イセエビに近い仲間です。

平戸特産 うちわえび

また、「パチ、パチ」という音を出すことから「パッチンエビ」とも呼ばれています。
 ちょっと見たところ、食べられるところが少ないようですが、実際に捌いてみると、思ったよりも身が詰まっています。
 イセエビに似て大変おいしく、また、価格も手ごろなので、漁村によってはイセエビより重宝がられています。
 料理方法としては、刺身、味噌汁、てんぷらなどの他、ゆでたり、蒸しても、おいしくいただけます。
 長崎県内では、五島や北松などのさし網や以西底びき網などで漁獲されています。
 平戸市南端に位置する志々伎漁業協同組合では、水揚げが多くなる冬から春には、活きのいいまま、ご家庭まで郵パックでお届けしています。

 また、平戸市内のホテル、旅館などで賞味される目玉料理の一つにもなっていて、ブランド化に向けた取り組みも進められています。

掲載 : 2004.06.04

 

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  □■□  水産物の機能性 □■□ 

  日本人にとって水産物は重要かつ不可欠な食品ですが、単にタンパク質やエネルギーの供給源、あるいは嗜好品としてだけでなく、近年、いろいろな生理活性物質(※)が見つかり、人体に対する機能性への評価が高まっています。

 まず、脂質関係では、有名なEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)があげられます。これらはマイワシ・サバ・ハマチ・マグロ などに多く、n−3系高度不飽和脂肪酸といわれ、悪玉のLDLコレステロールの血管への付着や血栓形成を抑制し、血液の流動性を高める作用などがあり、動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞などを予防します。さらにDHAは脳機能の向上や発がん予防作用が注目されています。
 タンパク質関係ではイワシの加水分解物や魚醤油などのペプチドの血圧降下作用、アミノ酸では、貝類やイカ・タコ類に豊富なタウリンのコレステロール低下作用、肝臓や心筋、網膜などの機能向上があり、ドリンク商品で有名です。

 また、肌の若さを保つといわれるコラーゲンも見逃せません。糖質関係ではエビ・カニ・イカなどのキチン・キトサンの抗菌性や免疫賦活性、抗高血圧や肥満予防効果などが知られ、海藻類のフコイダンなど多糖類の抗腫瘍活性や免疫増強活性、食物繊維の各種の機能性も注目されています。

 豊富なカルシウムなどのミネラルやビタミン類などの重要性は言うまでもありません。
 みなさんも今夜は、旬の魚介類に舌鼓をうちながら、有効成分もたくさん取ってみてはいかがでしょうか

※生理活性物質・・・わずかな量で生物の生理や行動に何らかの特有な作用を示す化学物質。カテキンなど。

掲載 : 2004.05.21

 

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  □■□  クジラとイルカは同じファミリー!! □■□ 

 クジラとイルカの違いをご存知でしょうか?

 実は、動物学的にはどちらも哺乳類のクジラ目に属していて、同じ仲間なのです。クジラ目はヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目とに大きく分類されます。ヒゲクジラ亜目にはセミクジラ科、コククジラ科、ナガスクジラ科の3科10種類があります。すべてが大型で、もっとも小さいコセミクジラでも体長は6メートルあり、地球上最大の動物と言われるシロナガスクジラは体長30メートルにもなります。このヒゲクジラの仲間は、すべてクジラと呼ばれています。一方、ハクジラ亜目は、マッコウクジラ科、マイルカ科などの6科80種ほどに分けられ、世界各地に生息し、体長1.2メートルのコビトイルカから19メートルにもなるマッコウクジラまでいます。このハクジラ科ではクジラとイルカと呼ばれるものがおり、 おおまかに体長によって区別されています。一般的には、体長4メートル以上になる種はクジラ、それ以下の体長にしかならない種はイルカと呼ばれています。

 長崎県内にも、県の絶滅危惧種に指定されているスナメリが大村湾などに生息しており、まれに刺し網などに掛かって新聞などで報道される場合があります。スナメリは2メートル弱にしかならない種で、スナメリクジラと呼ばれる場合もあるし、スナメリイルカと呼ばれる場合もあります。結局のところ、厳密に言えば、イルカとクジラを明確に区別する定義はなく、同じ仲間と言えるでしょう。

掲載 : 2004.03.19 

 

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  □■□ メバル □■□ 
メバル魚群

 北海道から九州にかけて分布し、主に岩礁帯や藻場を住処にしていますが、海中に設置した構造物も大好きで、人工魚礁や自然石を使った漁港の内外でも、群れをつくって遊泳している姿を調査で確認しています。
3年で体長20cmほどに成長し、成魚となります。

 交尾は冬場に行われ、雌は同じフサカサゴ科のカサゴ(アラカブ)同様、春に卵ではなく5mmほどの大きさの赤ちゃんを産みます。
 生きた小魚やエビ類を好んで食べ、大きな目は動き回る小動物を見つけるのに大変役に立っているようです。
 また、店頭では、赤褐色、茶褐色、黒褐色といった様々な体表色のものを見かけますが、これは棲んでいる環境の違いによる”保護色”のような働きによるものと思われます。

 長崎県下では、定置網、かご、刺網などで周年漁獲されていますが、春が一年で一番おいしい季節です。
 メバルの煮付けは数ある魚料理の中でも人気の高いメニューですが、骨からの身離れがよいので、子供にも食べやすいお勧めの料理です。

メバル

掲載 : 2004.03.05 

 

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  □■□ 魚の「群れ」の謎 □■□ 

 「メダカの学校は川の中・・・♪」誰もが知っている唱歌「メダカの学校」ですが、歌詞の学校は英語で“school”、「学校」の他に「群れ」という意味を持っています。

 水族館やテレビの自然番組で見られたことがあると思いますが、魚は群れ(school)をつくります。いつ頃から群れをつくるのか、生まれたての魚はそれぞれがふわふわと泳いで群れにはなりません。その後、1ヶ月を過ぎたあたりから群れをつくるとの報告があります。人間で言えば3才頃から群れで行動(泳ぐ)するようになります。

 ではなぜ、群れをつくるのでしょうか。いわしなど、常に大きな魚に食べられる立場にある魚は群れを作ることで、より大きなからだの魚であるように見せかけ、敵の目をくらまし、生き残ろうとします。また餌を早く見つけることもできますし、効率的に捕食することもできます。

 魚の群はかなりのはやさで移動しますが、魚同士で衝突することはありません。それは、魚が群れの維持に眼や側線(えらぶたの上端からおびれに向かって体の中央を細いスジが走っているように見えるもので、魚が水中で水圧や水流の変化を感じとる大切な感覚器官です。)といったセンサーを使い、常に一定の間隔で泳ぐことを生まれつきプログラムされているためです。

掲載 : 2004.02.20 

 

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  □■□ イワシ □■□ 

  私たちは普段「イワシ」と呼んでいますが、種類としては3種類【マイワシ】【カタクチイワシ】【ウルメイワシ】のことを呼んでいます。
マイワシは店頭でもよく見る機会があると思いますが、体の横側に七つぐらいの黒い点があります。煮魚、焼き魚などで食されています。また、 魚の鮮度が良ければ刺身でもOK!

 カタクチイワシと言ってもピンとこないと思いますが、「イリコ」と言えば直ぐに思い出す人もいるでしょう。イリコの原材料になっているのがほとんどがカタクチイワシです。また、稚魚は「しらす」と なって食卓でも見ていると思います。

 ウルメイワシは目が大きく潤んでいるように見えるのでこのような名前がつけられていて、干物として店先に出回っているので、見たら声をかけてなぐさめてあげてください。(当然、返事はしません。)

イワシ

 ところで 「DHA」「EPA」という言葉を聞いたことがありますか?それぞれ ドコサへキサエン酸、エイコサペンタエン酸と言います。近頃はイワシに多く含まれているとして注目されている栄養素です。これは脳の活性化を促したり、中性脂肪を減らしたりといった効果があり、イワシを始めとした青魚がこのような栄養素を多く含んでいるといった点からも見直されています。

掲載 : 2004.02.06 

 

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  □■□ 刺身の話 □■□ 

 刺身は、すし、天ぷらとともに日本料理を代表するものとして知られており、
 世界中で「Sashimi」で通用します。
 日本では、古くは平安時代から食べられていたようです。平安時代の書物「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」によりますと、当時の貴族は、鮭やホヤの刺身を食べたとあります。また、室町時代になると、醤油の技法が完成し、刺身が庶民に広まりました。四方を海に囲まれている日本だからこそ、刺身文化が発達したと思われます。

 ところで、刺身を食べることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
 魚には、良質のタンパク質、カルシウムが多量に含まれています。また、成人病予防や血栓症予防に効果があるEPA(エイコサペンタエン酸)や、頭が良くなると言われるDHA(ドコサヘキサエン酸)を含んでいます。このEPAやDHAは、脂質であるため、熱を加えると油 に溶ける性質があり、イワシを焼いた場合で約1割、天ぷらの場合で約2割失われるということです。EPAやDHAは、新鮮なうちに生食するのが有効であり、刺身は、魚が持っている成分をもっとも効果的に摂取する方法といえます。

刺し盛


 みなさんも、刺身をたくさん食べましょう。

掲載 : 2004.01.16 

 

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